“似合う”だけじゃ満たされないし、
好きな服”を着てもどこか自信が持てない。
診断やファッションのテクニックで解決する
方法はあるけど、伝えたいことはそれだけじゃない。
私の中で、ずっと表現しきれなかった
“ファッションと診断に対する思い”
それは、よくある「自分らしいファッションを楽しむ」
という表現では足りない、
もっと深くて本質的な感覚。
ようやく言葉になり始めた気がして
久しぶりにブログにしようと思います。
多くの人がタイプにこだわる理由は?
診断を始めてみて、いつも気になっていたこと。
それは、お客様が「自分のタイプを知りたい」
と仰る場面が多いこと。
もちろん診断において、タイプを知ることは大事です。
でも私にとってのタイプは通過点でしかなく
「それを使ってファッションにどう活かしていくか」
の方がメインです。
特にネットでは【勝ち組〇〇タイプ】
といった言葉が広まることもあり
タイプそのものに、過剰な意味を持たせてしまっているような風潮も感じます。
そう思うと、もしかしたら“タイプ”は
自分の立ち位置を確認するための
ひとつの方法なのかも?
私たちは普段、社会的な立場や肩書き
仕事や家族など、
『外側から与えられる役割』を通して
自分の立ち位置を確認することがあります。
そのカテゴリーに属することで
「私はこういう存在だ」と
どこか安心できたりもします。
骨格タイプやパーソナルカラーも
少し似ているところがあるなと、
自分の立ち位置が確認できるものになっている
そんな気がしています。
ファッションは自分を確立できる方法
でも私の場合、骨格タイプやパーソナルカラーは
「自分の情報」に過ぎないと考えています。
それは、その情報を使って、納得のいく
ファッションスタイルになったときに
「私はこういう人だ」
という内側からの力強さを感じてきたから。
服を選ぶとき、
組み合わせるとき、
鏡に映る自分を見たときに
「これが私」とちゃんと感じられること。
その感覚が、内面の輪郭をはっきりさせてくれて
私という存在を
自分自身でしっかり認知できるようになる。
元々自分の意見がわからず、
人に流されやすかった私にとっては、
ファッションこそが自分のことを確定できる
方法だったんです。
似合うも好みも、嘘をつけない
私は「好きなものを、似合うように着る」
という提案をしています。
それは、
「似合う」も「好み」も、どちらも自分にとって
“嘘をつけないもの”だから。
⚫︎似合うものを知ることで、外側からの違和感がなくなる。
⚫︎好きなものを大切にすることで、内側の違和感がなくなる。
この両方が揃ってはじめて、
「自分らしい」ファッションができるのだと思っています。
診断は自分を見つめるための軸
診断は“すべて”ではありません。
ですが、自分を見つめるために必要なものだと思っています。
まずは自分を“言語化”して理解することが、
すべての始まりになる。
それがあるからこそ、自分の中に
頼れる一本の軸が生まれ
「どんなものに惹かれるのか」や
「今、何が好きなのか」といった感覚と
丁寧に向き合えるようになります。
その頼れる軸がある上で、日々の生活で
心が動くたびに自分に問いかけるんです(もちろんファッション以外でも)。
「私は今、何に惹かれているんだろう?」
「どうしてこの服に心がときめいたんだろう?」
このプロセスは、自分という存在の輪郭を
どんどんクリアにして、深みを増していくもの。
ファッションを通じて
自分のことを理解して、発見して、深めていく。
それは、内側からの声に耳を澄まし
自分の本質に触れるような、
尊い時間だと思うのです。
ファッションはあなたが生きるための営み
おしゃれや、流行を楽しむことも大好きですが
私にとってファッションは、それ以上の意味を持っています。
それは、“誰かに見せる”自己表現ではなくて
「私はこう在りたい」と、自分に誓うための表現。
「私はこういう存在」という輪郭を
今日も、服を通して描いている。
そんな実感があるから
私にとってのファッションは、心から満ちた感覚と
自分の力強さを感じられるものなんです。
「自分のことを深く知りたい」
「本当の自分を表現したい」
そんな気持ちがあるなら
まずは自分の“輪郭”を掴むこと。
診断は確かにそのきっかけになります。
そこから先は、好きなもの・惹かれるもの
心が動くものと出会い、対話しながら
自分の輪郭をよりクリアにしていく。
ファッションは、そのための最高のツールです。
(もちろん、外見もどんどん洗練されるからいいことづくめ!)
ファッションはただの“装い”じゃない。
あなた自身を、あなたが知り、あなたが選び
あなたを生きるための行為だから。
やっと言葉にできた、そんなファッションの世界を
私は届けていきたいと思っています。
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